小正月とはお正月?違います。小豆粥(あずきがゆ)の、こ正月です。

小正月と書いて「こしょうがつ」と読みます。「おしょうがつ」と読むのではありません。でも小正月はお正月の仲間です。お正月はおお(大)正月とも言います。

コショウガツ、オショウガツ、オオショウガツ…。ちょっと気を抜くと、意味も使い方も間違えてしまいそうで怖いです。でも早口言葉としては、十分活用できそうですね。

コショウガツ、オショウガツ、オオショウガツ。こしょうがつ、おしょうがつ、おおしょうがつ。小正月、お正月、大正月。

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小正月と大正月、正月ふたつでオショウガtwo

小正月とは1月15日の行事を指しています。松の内に忙しく働いた主婦をねぎらう意味で、「女正月」という言い方もします。1月15日自体を意味したり、前後合わせて3日間程度の期間を意味する事もある様です。

小があれば大も必要になってくる訳で、1月1日の元日が大正月となります。同様に1月1日自体の事を指したり、1月7日までの松の内の期間を指す事もあります。

また、この松の内という定義自体も、地域によっては1月15日の小正月までを言うところもあるみたいです。

小正月と大正月の違い

文字通りの正月というのは1月いっぱいの事ですので、どちらも正月には違いありませんが、行事として別々の日が設定されている以上、その内容や目的は同じではありません。

大正月は公的な正月、小正月は私的な正月

年神様やご先祖様を迎える行事を行う大正月に対して、小正月豊作祈願などの農業に関連した行事や家庭的な行事を行います。

大正月には門松を飾りますが、小正月には豊作祈願のために餅花(もちばな)といって、紅白の餅を柳の木に飾り付けて実った稲穂に見立てたものを飾ります。そのため小正月は、「花正月」という言い方もします。

その年の農作物の吉凶を占うのも大事でした。占いには、粥が用いられました。神社では筒粥(つつがゆ)粥占(かゆうら)などと呼ばれる神事が、現在でも各地で行われています。

粥占いの延長からか、小正月には小豆粥(あずきがゆ)を食べる習慣があります。うるち米に小豆を混ぜて炊いて、鏡開きの餅を入れて食べます。

小豆にもその朱色には邪気を祓う力があるとされており、占いに用いた粥、大正月に神様に献上した鏡餅、そして小豆とセットで食べる事で、一年間の無病息災を祈願した訳です。

小正月は魔除けの正月

この時期には各地で火祭りも盛んに行われますが、これは小正月にまつわる魔除けの風習に由来しています。「どんど焼き」「とんど焼き」「どんどん焼き」「道祖神(どうそじん)祭り」「左義長(さぎちょう)」「お焚き上げ」等、各地で色々な呼ばれ方がされています。

この時燃やすものは、大正月に使ったしめ縄や門松、などの飾りもの、書き初めで書いた書や前年用いたお札(ふだ)等です。これらを掻き集めて盛大に燃やし、その時出る煙に乗って大正月に迎えた歳神様を天上へお返します。

この煙は五穀豊穣や無病息災に効くとされており、餅や団子を日に入れて焼いて食べたり、煙を体に撫で付けたりします。

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小正月は元服の日

1月15日は小正月ですが、小正月自体は祝祭日ではないものの、ちょっと前までは1月15日は国民の祝日でした。現在は1月の第二月曜日と定義されている「成人の日」だったのです。

ではなぜ1月15日が成人の日だったのかというと、1月15日が小正月だからです。

元服(げんぷく)は奈良時代以降の日本国に於いて、成人を示すものとして行われた儀式ですが、かつてはこの儀を小正月に行っていたということから、1月15日は成人の日という国民の祝日となったのです。

しかし、その名称からは小正月との関連性が分かりにくかった事や、高度経済成長期以降の都市化などの影響で小正月自体馴染みが薄いものとなってきた事等の事由により、平成12(2000)年から成人の日は1月第2月曜日に変更されてしまいました。

おわりに

小正月って、その名は小さいけど、中身は頗る濃くて、大きいですよね。これでは小正月ではなくって、実際は大正月と呼ばないといけませんよね。

それでは本当の大正月はどう呼べばいいのでしょうか。大大正月?それとも特大正月?それから、小がなくなって大になれば、新たに小を作らなければいけませんので、新しい小正月はいつにする?

こうなると何が何だか分からなくなってきますし、考えるのも面倒なので、このままにしておきましょう。ただ言いたい事は、小正月といえども侮ってはいけない、中身は第正月と同じ位、非常に濃いと言う事です。

大は小を兼ねない…、かも知れません。

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