恒星日誌補足。伝説のピカード艦長、新シリーズでは宇宙艦隊を退役。

恒星日誌補足。宇宙歴不明。D型エンタープライズ号(U.S.S.Enterprise NCC-1701-D)艦長であったジャン=リュック・ピカード大佐(Captain Jean=Luc Picard)は、長い深宇宙探査の任務の後、惑星連邦宇宙艦隊(Federation Starfleet)から身を引いていることが明らかになってきた。

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目次

サー・パトリック・ステュアート

ピカードを演じるパトリック・ステュアート(Patrick Stewart)は、映画「X-メン(X-Men)」シリーズの「プロフェッサーX」役としてご存知の方も多いでしょう。その他にもたくさんの映画やTVドラマに俳優として、また声優として出演しています。

一方で最近では母国イギリスにおいて、ハダースフィールド大学の学長を務めたり、同大学演劇科で教授として教鞭を執ったり、オックスフォード大学に客員教授として招かれたりもしています。

そんな大活躍のパトリック・ステュアートに、英国王室は2010年、ナイト(Knight)の称号を与えました。ですから彼は、それ以降準貴族であり、パトリック・ステュアート勲爵士(Sir Patrick Stewart)と敬称を付けて呼ぶべき、とても立派な人なのです。

しかしその名を一躍有名にしたのが、他ならぬ「新スタートレック(Star Trek : The Next Generation)」(1987-1994)です。このドラマが大ヒットして、ピカード艦長を演じたパトリック・スチュワートとして広く世間に知れ亘ることになったのです。

サー・パトリック、インタビューに応える

そのパトリック・ステュアート本人がインタビューに応じ、自らが主演するピカードが再登場する、スタートレックの新作ドラマのシリーズ(タイトル未定)について語りました。

ジャン=リュック・ピカードが最後の出番となったのは映画「ネメシス/S.T.X.(Star Trek : Nemesis)」(2002年)です。新シリーズではそれ以降のピカードを描くことになる訳ですが、パトリック・ステュアートによれば、新シリーズはTVドラマにもかかわらず、10時間の映画として執筆されているとのことです。

つまりこれはどういうことかと言えば、現最新シリーズのスタートレックである「スタートレック・ディスカバリー(Star Trek : Discovery)」(2017年~)も手掛けているエグゼクティブ・プロデューサーのアレックス・カーツマン(Alex Kurtzman)が、ピカード復帰の新シリーズを1話完結型ではなく、全10話構成で1ユニットの物語にしようと構想しているのです。

パトリック・ステュアートは、間違ったことを言ってしまったら大変なことになってしまうから余計なことは言えないとしながらも、新シリーズが素晴らしい物語の展開になると断言しています。

それは現代が舞台という意味では決してないけれど、現代の出来事にも通じる内容だそうで、具体的描写は避けつつも、多分新シリーズの雄大な物語には、現代の社会が世界が抱えるテーマが反映されているだろうことだけは、はっきりと示唆した訳です。

ジャン=リュック・ピカードはただの人?

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一方アレックス・カーツマンら制作関係者がこれまで語ってきたところによると、この新作のピカードは、以前のような宇宙艦隊のピカード艦長ではなく、彼の人生に大きな変化が生じているとのことです。

ピカードと縁の深かった惑星ロミュラスは破壊されてしまったことが、、レナード・ニモイ(Leonard Nimoy)演じるスポック(Spock)が映画「スター・トレック(Star Trek)」(2009年)の中で明かしていましたが、その事件がピカードに多大なる影響を及ぼしたというのです。そしてその結果、既にピカードは宇宙艦隊を退役してしまっているのです。

老ピカード、老ステュアート

スタートレックTNGはシーズン7まで続き、その176番目の最終作「永遠への旅パート1、2(All Good Things…)」では25年先の未来が描かれていました。その未来は結局真実でない未来となったのですが、そこには髭を生やしたピカード老人が登場していました。

それが今ではパトリック・ステュアートの実年齢がこの時のピカード老人の年齢と重なったような状況になりました。だからネメシス/S.T.X以来17年振りとなるピカードの再演についての心配は少ないと思います。

それでもそれ以降ピカードはもう演じないと決めて、そのオファーについても断り続けてきたパトリック・ステュアートにとって、自分のの人生を劇的に変えたジャン=リュック・ピカードの役を再び引き受けるのは、とても難しい決断だったそうです。

だからこの新シリーズについても、最初は出演を断るためにプロデューサーたちと面会しました。けれども、そこで受けた提案にこれまでと違った魅力を感じたことや、提出されたアイデアに、知らず知らずのうちに惹きつけられているのに気付いたことから、出演を決意しました。

今では一変して自ら脚本家チームの作業に加わるなど、パトリック・ステュアートのやる気は満々に満ち溢れていて、既に複数シーズンの製作が検討されているにもかかわらず、インタビューでは、新作が1シーズンだけのものにならないことを願っていると、敢えて語っています。

きっと名優パトリック・ステュアートのことですから、やると決めた以上は、とうの昔に気持ちを切り替えて、この先もどうやってピカードを演じていこうかというイメージをいっぱい湧かせているのでしょう。

おわりに



パトリック・スチュワート主演、スター・トレック新作ドラマシリーズ(タイトル未定)は、2019年終盤、アメリカにて配信予定です。

パトリック・ステュアートはどんなピカードを演じようかと楽しみにしていますが、我々トレッキーは、どんなピカードが帰ってくるのかとても楽しみにしています。

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