【偽装不倫】LINEマンガで配信中の漫画がドラマ化。ネタバレに注意!

photo by 日本テレビ(https://www.ntv.co.jp/gisouhurin/)

偽装不倫」。まるで週刊誌のゴシップ記事のようなタイトルのテレビドラマが、この夏スタートします。

令和元(2019)年7月10日より毎週水曜日、夜10時から11時まで、日本テレビ系列のチャンネルにて放送されます。

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目次

「偽装不倫」はLINEマンガで配信中の連載漫画

「偽装不倫」は平成29(2017)年11月に「XOY」という韓国発の漫画アプリで連載が開始された、東村アキコによる漫画が原作です。

その「XOY」が平成31(2019)年1月をもって配信サービスを終了することになったため、平成30(2018)年11月から「LINEマンガ」に移行する形となり、今でも連載されています。

東村アキコは、「海月姫」、「かくがくしかじか」、「東京タラレバ娘」などの代表作で知られる漫画家ですが、この「偽装不倫」では、従来の紙という媒体ではなく、初めからウェブトーンという、スマホなどによる縦スクロール(縦読み)漫画を表現の場とする新しい試みです。

一方で彼女は、大の韓国好きであり、韓流好きです。この漫画「偽装不倫」はその韓国と深く関わっています。当初のXOYとの関わりもそうなのでしょうし、それ故なのかこの漫画は今でも日韓同時配信されています。

「偽装不倫」のあらすじ

この物語の主人公である濱鐘子はましょうこ(32)は独身の派遣社員です。両親と姉夫婦の住む二世帯住宅で暮らしています。

姉の葉子ようこ(37)は地味で堅物なのですが、3年前に非の打ちどころのない夫である商社マンの吉沢賢治よしざわけんじ(41)と結婚していて、鐘子とは正反対の幸せそうな結婚生活を送っていました。

3年にわたり婚活をしてきた鐘子ですが成就せず、周りからはパラサイトシングルと揶揄されたりして、本人の結婚に対する意欲も段々となくなっていきます。

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やがて派遣社員としての契約が満了したその日、婚活に別れを告げるため一人旅行を企て、飛行機で博多へ出掛けます。

姉に借りたワンピースを着て旅に出かけた鐘子は、そのポケットになぜか姉の結婚指輪が入っていることに不意に気付いたのですが、機内に乗り込んだ時にいきなり落ちてきたスーツケースのせいで、その指輪を機内に落としてしまいました。

慌てた鐘子に指輪を拾って差し出してくれたのは、落ちてきたスーツケースの持ち主であるフリーカメラマン、伴野丈ばんのじよう(25)です。

イケメンを目の前にして動揺した鐘子は、丈に「どっち?」と聞かれて、思わず既婚者を意味する左手を差し出してしまいます。

鐘子は既婚者を装って覚悟を決めた途端、男性の前でも臆することなく会話がはずみます。

そしてお詫びの印にとの丈からの食事の誘いに、人妻を演じたまま応じてしまった鐘子は、その夜丈から別の誘いを受けることになります。

「この旅行の間だけでも、僕と不倫しませんか?」

鐘子の偽装不倫の始まりです。これを機に鐘子は、恋の楽しさを覚え、恋の深みにはまっていきます。

一方で、堅実な生活を過ごしていたはずの既婚者の姉が、実は年齢が一回り以上も違う、ピンクの髪の八神風太やがみふうた(23)というプロボクサーと本当の不倫をしています。そして風太は葉子が既婚者であるとは知らず、葉子に惹かれていきます。

姉と妹、既婚者と未婚者、偽りの不倫と本当の不倫、未婚と知らない男と既婚と知らない男…。数々の対となった言葉が絡み合って、物語は展開していきます。

「偽装不倫」のネタバレ(閲覧注意)


「偽装不倫」の原作は、現在もLINEマンガで連載中ですので、結論めいたことは言えませんが、ヒロインの恋の相手が、若いにもかかわらず、なぜ不倫という危険な手段をわざわざ選んだのか、その辺りのヒントはもう分かっています。

ヒロインの恋の相手は、病を患っていたのです。しかもそれは大病だったのです。病名は脳腫瘍。だから余命幾ばくもないわけです。

ドラマは原作の漫画の内容をできる限り忠実に再現して始まるようですので、結末についてもほぼ同じ展開を繰り広げるのではないでしょうか。

「偽装不倫」の主題歌



主題歌はmiletミレイ)という名の女性シンガーが歌う『us』に決定です。『us』はmiletの3rd EPです。

miletと綴ってミレイと読むのは、フランス語なのでしょうか。miletのプロフィールによれば、年齢非公開ながら、思春期の頃にカナダに留学していた経験があるそうで、そういえばカナダはフランス語も公用語です。

ただし本人は、英語になじみがあるようなことは書いてありますが、フランス語ができるとは書いてありません。

そのmiletは、1st EPに「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」というドラマのオープニングテーマに抜擢された『inside you』という曲を持ち、さらに同EP内の『Again and Again』と『I Gotta Go』も、やはり「JOKER×FACE」というドラマのテーマソングに起用されています。

さらに2nd EPの『Wonderland』の中の『Wonderland』という曲は、劇場アニメ「バースデー・ワンダーランド」の挿入歌とイメージソングに起用され、『THE SHOW』という曲は同映画のテーマソングとして使われています。

新鋭のシンガーながら、今からすでに大ヒットの予感がします。

おわりに



実はドラマと原作で決定的な違いがあります。原作の漫画家は韓国大好き、韓流大好きです。そしてヒロインの恋の相手は、伴野丈という日本人ではなく、ジョバンヒという韓国人です。物語も韓国旅行をきっかけとして始まります。

なぜ原作者が大の韓国ファンだと知りつつ、韓国色を極力避けているのでしょうか。

その理由は漫画の日韓同時配信にあります。韓国でも配信されているこの漫画は、韓国でも評判がよく、韓国でも同じようにドラマ化の話があるのだそうです。

そこで同じようなものにならないように、日本で作るドラマは日本独自のものにしよう、日本のオリジナリティーを出そうということで、このような設定に敢えて変えたのです。

つまりは政策サイドの事情ではなく、制作サイドの都合のためというわけです。

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