亥年の干支に因んだ羊羹限定販売で、とらやの和菓子は毎年末面白い!

とらやは和菓子の老舗です。そして毎年末には、老舗だからこその粋で風流な計らいをします。干支に因んだ和菓子作りです。2019年は亥年。イノシシをモチーフにした和菓子とは?

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目次

とらやは創業五百有余年

とらやは屋号みたいなものです。正式な会社名は、株式会社虎屋です。

「虎屋」という会社組織としての設立は昭和22年ですが、「とらや」という和菓子屋としての創業は室町時代後期とのことですので、正確な年月日が分からないとしても、ゆうに500年は経過していることになります。

近年ではパリ・ニューヨークと、海外でも事業を展開しており、ニューヨーク店は残念ながら平成15年には閉店してしまいましたが、パリでは今でも”TORAYA”のブランドで、人々に親しまれています。

とらやは皇室御用達

とらやは京都で創業しました。後陽成天皇の御在位中(1586〜1611)に和菓子を献上したことで、御所の御用を勤めることになりました。

明治2年(1869)年3月、明治天皇が二度目の東亰行幸(東亰=現東京)をされた際、天皇にお供しました。その時より東京に進出、京都の店はそのままにしながらも、東京に重きを置いて現在に至ります。

こうして時の天皇と深い関わりを持つとらやは、今でも変わらず皇室御用達の製菓業者であり続けています。

とらやの羊羹は雅心(みやびごころ)満載

とらやと言えば、特に羊羹の製造販売が有名です。とらやは、「とらやの羊羹」として広くその名を知られています。

そのとらやの羊羹がここ数年来、年末になると翌年の干支をモチーフにして、限定商品として製造販売されています。

2019年の干支は「亥」。平成最後は亥年です。イノシシに因んだ羊羹が2018年11月下旬からから2019年1月下旬頃まで販売されます。

干支羊羹

先ずは羊羹そのものに干支をデザインしている「干支羊羹」です。その名を「笑み亥の子」といいます。

紅煉羊羹で暖かい春の陽気を、黒煉羊羹で、僅かに鼻先を上げ、母親へ駆け寄るイノシシの子の微笑ましい姿を表現しています。

販売期間は2018年11月下旬から2019年1月下旬頃までです。税込み価格は中形が1,944円、竹皮包が3,888円です。とらや全店舗で販売されます。

干支パッケージ小型羊羹

次は「干支パッケージ小型羊羹」です。こちらは羊羹そのものではなく、羊羹の外装に干支がデザインされています。

パッケージは羊羹3本入りで、小倉羊羹「夜の梅」、黒砂糖入羊羹「おもかげ」、抹茶入羊羹「新緑」の3種類が、イノシシを描いた特別なパッケージでつつまれています。

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販売期間は2018年11月20日から2019年1月上旬頃までです。税込み価格は各1本260円、5本入り1,404円で、各種詰め合わせも用意されています。とらや全店舗で販売されます。

羊羹製白餡入り和菓子

最後に登場するのは、羊羹製白餡入り「亥の風」です。こちらは羊羹製ではありますが、形状としてはむしろ饅頭に近いかも知れません。

猪突猛進という言葉でも知られるように、イノシシは動きが素速い動物です。そんな風のように野山を駆け回る猪
イノシシの姿を、黒砂糖入りの羊羹製の生地で白餡を包み込んだ菓子で表現しています。

販売期間は2018年12月16日から2019年1月15日までです。税込み価格は各1個486円ですが、この商品はとらやの関東・近畿地方の生菓子取り扱い店舗でしか販売されません。

御題羊羹

こちらは干支とは関係ありませんが、新年用の限定商品として、「御題羊羹」というものがあります。何の御題かと言えば、皇室御用達ですから、もちろん歌会の御題です。2019年の歌会始のお題は「光」です。

とらやでは、この歌会始にちなんだ和菓子も用意しています。「春ひかる」と称するこの羊羹は、雪解けの水に日の光が射し込み、春を待っていた花々が一斉に咲いていく様子をイメージした御題羊羹です。

販売期間は2018年11月下旬から2019年1月中旬頃までです。税込み価格は中形が1944円、竹皮包が3,888円です。とらや全店舗で販売されます。

おわりに

忙しない現代社会の只中の年末年始において、ほんのひと時ながらも風情を味わえる和菓子の存在。500年もの長い間、公家との繋がりが強い一方で、庶民の味方でもあった、とらや。

そんなとらやの、粋な計らいを、満喫しようではありませんか。

笑みの亥の子、夜の梅、おもかげ、新緑、亥の風、春ひかる。どれもこれも、なんと雅な雰囲気を醸し出す名前ではないでしょうか!

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