食欲の秋到来。秋の味覚は何がお勧め?グルメな旬の食材はこれです!

地球が温暖化してきて、最近の日本ではトンボが飛び交い鈴虫が鳴く頃合いになっても、いつまでも暑くてたまらない日々が続きます。

それでも秋は天気や気候が安定していて、1年のうちで最も過ごしやすく、心穏やかに活動できる季節と言えるでしょう。

だから昔から秋には、勉学の秋、読書の秋、といった具合に、いろいろな秋があります。

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目次

秋は食材の宝庫

そして何よりも秋と言えば食欲の秋です。なぜ食欲は春にも夏にも冬にもある時にはあるのに、秋にだけ使われるのでしょう。

それは秋が実りの秋でもあるからです。天候が最も落ち着く秋に収穫されて、旬を迎える食材がたくさんあるからです。一般的に鑑みて、春にまいた種が秋に実るパターンが一番多いからです。

それをあれこれ調理するのも結構ですが、せっかくの旬の食材ですから、どちらかと言えばできるだけそのまま食べて素材の風味を味わってみたいですね。

高価なものでなくても、これぞ秋、と思えるものが本物です。

栗を間近で見たことはありますか。市場に並んでいる栗ではありませんよ。栗の木から落ちたばかりの、あのイガイガに包まれた栗の実のことです。時々イガグリという言葉を耳にしませんか。そう、チクチクした、あのイガのことです。

そのイガの中に、硬い皮に覆われた栗の実が、3つか4つ、お互い押しつぶし合って、へしゃけて納まっているのです。
市場の栗しか見たことのない人は、今度よくそれを見て下さい。ひとつひとつ同じ形をしていると思いきや、さにあらず。へこんでいたり、角ばっていたり平面的だったりするのです。

行く秋や 手をひろげたる 栗のいが(松尾芭蕉)

柿って独特ですよね。

他のものっていまどき冷凍保存したりして、何だかんだと言いながら1年中目にしたり口に入れたりするじゃないですか。でも柿って、全くそんなことはないことはないにしても、この時期の限られた期間でしか、あまりお目にかかることがないじゃないですか。

柿の缶詰なんてものも見たことないですし。なぜでしょうか。ちょっと不思議ですね。

柿くえば 鐘が鳴るなり 法隆寺(正岡子規)

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銀杏

街中のイチョウ並木でギンナン拾っているオバサン、よく見ますよね。あれ、気持ちはよく分かりますけど、危ないからやめた方がいいと思います。

ギンナンのみに完全に気が行ってしまって、車が猛スピードで行き交っていることすら忘れてしまっているから、そのうち跳ね飛ばされてギンナンどころではなくなりますよ。

それにそんな交通量の多い場所、排気ガスで四六時中空気も汚れているだろうから、そんなところでできたギンナンをムシャムシャ食べたところで、きっと食あたりになって腹を下すがオチですよ。

でもイチョウ並木にオバサンがたむろするのを見かけると、ああ、ギンナンの時期が来たんだなあと、ちょっと感傷的にもなります。

ちなみに、”イチョウ”も”ギンナン”も漢字で”銀杏”と書きます。

宮も寺も 遠き裏町 青銀杏 (中村草田男)

まとめ

秋は実りの秋、食欲の秋。秋は旬の食材がいっぱい。是非秋の味覚を楽しんでみましょう。

そんなに高価なものでなくていいんです。日常の普通の風景の中から、ちいさい秋を見つけて下さい。そして一句詠んでみて、これこそ、ああ、何と風流なことなのでしょう。

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