あの隠れた名作と評されたテレビドラマが、この秋新シリーズ「時効警察はじめました」となって帰ってきます。
帰ってくるのにまるでこの度初めて始めるかの様なすっとぼけたネーミングが、前回そして前々回同様この新シリーズが間違いなく傑作であろう事を暗黙のうちに了解させています。
主演は今や視聴率が取れない俳優とレッテル貼りされているオダギリジョー。悪名高きこの男が、どこまで一般ウケさせない様にしながら、真の値打ちの分かる本当のファンだけを虜にしてくれるのか、とても楽しみで仕方ありません。
時効警察の2019年版は、いつから始まるのでしょうか。またキャストは第1シリーズや第2シリーズと違ってしまうのでしょうか。
その辺りを含めて、これから時効警察の新シリーズについて解説していきたいと思います。
目次
オダギリジョー主演ドラマ
イケメンという言葉を耳にするようになって久しいですが、オダギリジョーは正にイケメン俳優のハシリの様な人です。
オダギリジョーは平成11(1999)年に舞台デビュー。翌平成12(2000)年にテレビドラマ「仮面ライダークウガ」のヒーロー役に抜擢され、一躍脚光を浴びます。
デビュー当初の僅かな期間は、本名の小田切譲を名乗っていましたが、仮面ライダークウガの出演に合わせる形で、現在のカタカナ表記になりました。
仮面ライダークウガは平成最初の仮面ライダーシリーズのテレビドラマです。仮面ライダーは故・石ノ森章太郎の漫画が原作であり、昭和46(1971)年にテレビドラマ化されたのが一番初めです。
その後仮面ライダーは第2弾、第3弾と次々にシリーズを重ね、昭和63(1988)年の仮面ライダーBLACK RXを最後に、昭和という時代の終焉に合わせるかの様に、一旦は幕を閉じます。
そして12年の長い沈黙を破って、平成最初の仮面ライダーとして登場したのが、仮面ライダークウガなのです。
その間に原作者の石ノ森章太郎は鬼籍に入られてしまっている事もあって、仮面ライダークウガは全く新しい概念の仮面ライダーだと言う事ができます。
その原作者不在の、生まれ変わった新しい試みの仮面ライダーは大ヒットし、昭和の仮面ライダーシリーズを遥かに超えてしまう数の作品を今でも次々と生み出す新たなスタートとなりました。
その、仮面ライダーの数々のシリーズを確実に代表する作品のひとつである仮面ライダークウガの主演が、オダギリジョーだったのです。
「時効警察」の2019年版がついに登場
これに勢い付いたオダギリジョーは、その後テレビに映画にと活躍の場を広げていき、業界のたくさんの賞を受賞したりノミネートされたりして、演技力に更なる磨きをかけていきます。
またその溢れる才能は俳優業の中だけでは収まらず、平成13(2001)年頃からは監督としても能力を発揮し始めます。
ところが近年は、演技力に磨きがかかり過ぎたのか、あまりにも個性的過ぎて、オダギリジョーが出演する作品は、視聴率も取れずヒットしないという、極めて不名誉なレッテルが貼られてしまっています。
そのオダギリジョーが、いつもの苦虫を噛み潰した様な顔から解放されて、延び延びと何の屈託もなく演じているのが、ここで紹介する時効警察シリーズです。
「時効警察」はテレビ朝日系列の金曜ナイトドラマとして、平成18(2006)年1月13日から3月10日までの深夜11時15分から、55分の放送枠で全9回放映されました。
このコメディータッチの刑事ドラマは、深夜の放送にも関わらず隠れた名作となり、翌平成19(2007)年には早くも続編となる「帰ってきた時効警察」が、前シリーズと同じ金曜ナイトドラマの同じ放送枠で、4月13日から6月8日までの全9回放映されました。
第2シリーズも第1シリーズと何ら変わりのない面白さだったので、自ずと第3シリーズへの期待が高まったのですが、残念ながらその後新シリーズについては、噂のひとつもありませんでした。
それが12年の長い歳月をを経た今、その間時効制度そのものがなくなってしまったにも関わらず、満を持しての新シリーズの放映が決定したのです。
それはまるで、昭和最後の仮面ライダーが登場した12年後に平成の仮面ライダーが現れた時のシチュエーションとそっくりです。
令和の時効警察が話題作となるのは間違いなしで、そこではきっと、近年のおかしな評判もどこへやら、オダギリジョーはあたかも素の自分を演じる様な、自然体の姿を見せてくれる事でしょう。
「時効警察はじめました」の放送日
そんな時効警察2019年版であるシリーズ第3弾、「時効警察はじめました」は、12年経った今回も前回そして前々回同様、テレビ朝日系列の金曜ナイトドラマで、10月より金曜深夜の11時15分から放送される予定です。
新シリーズは全8回の放映で、今までよりは1回少ないようですが、その分毎回の放映時間は5分長い60分になるみたいです。
気になるキャストですが、基本的には今までと殆ど変わりはありません。相変わらずの個性的な俳優陣が勢揃いで、今から本当に楽しみで仕方ありません。
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そしてこの新シリーズが始まる直前には何と、『時効警察』大復活祭と銘打って、初のドラマスペシャルをゴールデンタイムで放送します。
番組名は「時効警察・復活スペシャル」で、テレビ朝日系列の日曜プライムで、9月29日日曜日午後9時から、125分の放送枠で単発放送されます。
メインゲストは今や肉体派俳優として名高い武田真治で、これもまた個性的な存在の人です。
その武田真治の役柄が、71歳にして40代の肉体を持つ男だそうで、いかにも武田真治に相応しい設定です。
その訳の分からない説明を聞いただけでも、何だか見もしないうちからワクワクしてしまいますね。
時効警察は全体を通して、そうした洒落心満載の、完璧に仕上がったドラマなのです。
まとめ
- オダギリジョー主演の幻の名作ドラマ、時効警察が新シリーズとなって戻ってくる。
- 放送日は令和元(2019)年10月からで、テレビ朝日系列の金曜ナイトドラマ枠で深夜11時15から放映される。
- 新シリーズのキャストは今までと殆ど変わりはなく、相変わらずの個性派揃いである。
- 新シリーズ開始を記念して、単発のドラマスペシャルが同じくテレビ朝日系列の日曜プライムで、9月29日の日曜日午後9から放送される。
オダギリジョーは今や優れた監督でもあります。そのオダギリジョーは、実は12年前のシリーズの第8話で、主演兼監督をこなしています。
今回の新シリーズ、「時効警察はじめました」でも、どこかで監督を努めてくれればいいですね。