ノロウイルスの初期症状はこれだ!感染経路や潜伏期間にも要注意を。

ノロウイルスという言葉を近年冬になるとよく耳にします。しかしちょっと振り返ってみると、ほんの一昔前には、ノロウイルスなんて言葉は聞いたこともありませんでした。

それは恐らく私だけではなく、多くの人がそう思っているはずです。流行り言葉のようにノロウイルスと口にはしていますが、ノロウイルスと言われるものは果たして何なのか、またその症状とは一体どんなふうなのでしょうか。

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ノロウイルスとは

ノロウイルスとは、嘔気・嘔吐と下痢を主症状とする急性胃腸炎の原因ウイルスのひとつで、人の小腸粘膜で増殖します。従来は小型球形ウイルスと呼ばれていました。ノロウイルス感染症と言う場合もあります。

少量のウイルスでも発症してしまい、感染力はとても強いと言えます。よって集団生活の場では、感染がひろがり集団発生を引き起こしやすく、特に保育園や高齢者施設など
の乳幼児や高齢者の集まっているところでは注意が必要です。

ノロウイルスには、食物によって感染する場合と食物以外から感染する場合があり、最近では食物以外の方が多くなってきています。

ノロウイルスの特徴

ノロウイルスは感染力が非常に強く、わずかな量をもって多くの人が感染させます。

糞便や嘔吐物に大量に含まれるため、糞便や嘔吐物の処理には細心の注意が必要です。

感染しても症状が出ないこともあります。これを不顕性感染と言います。

ウイルスの排泄が長期化します。症状消失後も1~2週間近く、少量のウイルスを排出している場合があります。

ノロウイルスの感染経路

ノロウイルスは、カキやアサリ等の二枚貝の中腸線(内臓部分)に蓄積されています。ウイルスを持った二枚貝を人が食べることにより、ウイルスが人へ移行します。するとウイルスは人の小腸内で増殖し、糞便とともに排出されます。

便とともに排出されたウイルスは、河川を経由し海へ流れ出ます。そして、また、二枚貝に取り込まれます。このようなサイクルにより、ノロウイルスは自然界で生きているのです。

ノロウイルスの症状と潜伏期間

ノロウイルスに感染すると、半日から2日の潜伏期間を経て、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛などの胃腸炎症状が現れます。

これらの症状は前触れなく始まります。突然胃をひっくり返すかのような強烈な上腹部の痛み・吐き気に襲われ、それに伴って激しい嘔吐と下痢が繰り返されるのです。

熱も出ます。ほとんどの場合はそれほど高熱にはならず37~38℃程度に留まりますが、38℃以上の高熱や頭痛などインフルエンザに似た症状が現れる人もいます。これらの症状は1~2日程度続きます。

通常発症後3日目程度では回復の方向に向かいますが、ウイルスの排出はさらに2週間程度続きますので、この間の二次感染には十分に注意しなければなりません。

健康な人は軽症で回復していきますが、高齢者などは抵抗力が低下しているので、誤嚥性肺炎や、吐いた物をのどに詰まらせて窒息するなど、重篤な状態になる危険性がありますので、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を十分に行う必要があります。

ノロウイルスの予防

ノロウイルスには有効なワクチンはありません。だから発症する前に免疫を作っておくことはできません。さらに発症後でも、残念ながら特効薬はありません。つまり、投薬によって症状を軽減したり治したりすることはできないのです。

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感染前

カキやホタテなどの二枚貝の生食をしないようにしましょう。仮に二枚貝を食べる時は、火を通すようにして、生では食べないように心掛けましょう。特に抵抗力の弱い子供や高齢者、体調が優れない人は気を付けて下さい。

調理器具を介しても感染する場合があります。生ものを扱った調理器具は、その都度必ず熱湯消毒することを習慣付けて下さい。

そして何よりも、入念に手洗いをして下さい。石鹸を使って丁寧に、そして濯ぎもしっかりとしましょう。共用のタオルの使用は控えてた方がよいでしょう。

感染後

ノロウイルスに感染したら、脱水症を防ぐために少しずつでも水分を摂るようにしましょう。水、もしくは電解質と糖質が配合された経口補水液が適しています。

嘔吐や下痢を激しく繰り返すことで体力を消耗していますので、安静にして十分に体を休めることも重要です。

ノロウイルスは感染力が非常に強いので、自分が回復した後でも、他人に移してしまう恐れが十分あります。ノロウイルスを発症させたら、周りに迷惑を及ぼさないためにも、学校や仕事はしばらく休むようにして下さい。復帰は少なくとも下痢が完全に治まるまでは待つべきでしょう。

まとめ

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は実は1年を通して発生しています。しかし特に11月から2月の寒い時期にその報告数が増えているので毎年冬の流行が話題となります。

それにはワクチンもなければ特効薬もありません。あるのは感染前の対策と感染後の対応のみです。

もし感染してしまったなら、水分をこまめに摂り、安静にしていましょう。学校や職場に行こうとすることなどもっての外です。周囲に迷惑を掛けぬよう、しばらくは休んで下さい。

特に子供や高齢者、病人等の抵抗力の弱い人は重篤な状態に陥ってしまう危険性もありますので、十分気を付けて下さい。

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