コーヒー通とまで言わなくても、単に習慣としてコーヒーを毎日欠かさず飲んでいる人って、結構多いんじゃないかと思います。たとえば缶コーヒーなんかは、街中の至る所で自動販売機から手軽に買えてしまえるわけです。
今や日本人の生活様式にすっかり溶け込んで、なくてはならないものになってしまっているコーヒーですが、その大勢の愛飲家のうち何人の人が「コーヒーの日」というものがあることを知っているのでしょうか。
目次
「コーヒーの日」とは
10月1日は「コーヒーの日」です。全日本コーヒー協会が昭和58(1983)年に制定しました。
国民的飲料として定着しつつあったコーヒーの魅力と風味豊かな味わいを、消費者に再認識していただくことを目的として設定したのです。
「コーヒーの日」の由来
では、なぜ10月1日が「コーヒーの日」になったのでしょうか。理由はもちろん、ちゃんとあります。
コーヒー年度から
コーヒー業界には「コーヒー年度」というものがあります。その年度初めが10月1日なのです。
それはコーヒー生産高世界一を誇るブラジルと大いに関係しています。ブラジルでは毎年9月にコーヒー豆の収穫を終えます。そのサイクルに合わせているのです。
コーヒーの需要から
日本国内では秋冬期が訪れて気温が下がってくると、体を温めるコーヒーの需要が増えたことから、10月1日を「コーヒーの日」に定めて消費者への再認識を図ったのです。
「コーヒーの日」は2つある?
「コーヒーの日」というのは、非常に紛らわしいのですが、日本には実は2種類あるのです。そしてそのどちらも10月1日が「コーヒーの日」なのです。
「コーヒーの日」
日本独自の「コーヒーの日」です。既に述べてきた通り、昭和58(1983)年に全日本コーヒー協会が制定したものです。
「国際コーヒーの日」
国連で定められた「国際コーヒー協定」という決め事があって、その運営を管理する組織として国際コーヒー機関(ICO)というものがあります。
そこが平成26(2014)年に制定して、翌平成27(2015)年からスタートしたのが「国際コーヒーの日」です。まだつい最近の話です。
制定当時日本はICOから脱退中だったのですが、翌年復帰したため、日本もICO加盟国として祝賀することになったのです。
「コーヒーの日」のイベント
10月1日の「コーヒーの日」が近づくと、全国各地で
多くのイベントやキャンペーンが喫茶店、コーヒー専門店コーヒーショップ、カフェなどで、場合によっては特設会場を設けたりして開催されます。
こういったイベントでは、コーヒーの抽出法や、コーヒー豆の知識を深めるセミナー、あるいはコーヒーにかかわる健康教室などが開かれています。
10月1日近辺は、きっと街全体が芳醇な香りに包まれて、コーヒー好きにはたまらない時間が流れるのではないでしょうか。
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まとめ
全日本コーヒー協会が日本国内のコーヒーの消費拡大を目指して制定したのが「コーヒーの日」。対して、国際コーヒー機関が近年になって定めたのが「国際コーヒーの日」。
どちらも10月1日ですが、前者は日本国内の組織が日本のために制定したもの、後者は無国籍の組織が国際的に定めてそれを日本が追認したもので、似て非なるものです。
とは言え、細かい机上の理論みたいなことは置いておいて、コーヒーの好きな人は10月1日はとにかく「コーヒーの日」として受け止めて、コーヒーに感謝する一日としましょう。