嵐年賀状は2019年用も発売決定。平成最後の年賀状は、嵐にしやがれ!

「嵐年賀状」って知っていますか。あの人気アイドルグループ、嵐のメンバーの写真が印刷された年賀状です。昨年販売されて大反響を呼んだようですが、平成最後の年賀状として、今年も販売されます。

大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤のそれぞれの年賀状が5枚、メンバー集合の年賀状が2枚、台紙が1枚で1セットになっています。

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目次

「嵐年賀状」は商品名

ちなみに「嵐年賀状」は商品名であって、嵐の年賀状という、説明的な意味ではありません。まあ、嵐の年賀状であることに違いはありませんけどね。

でも個々の嵐の写真入りの年賀状を指して言うのではありません。あくまでそれらがセットになったものを「嵐年賀状」と呼ぶのです。

何だかちょっと紛らわしい話ですが、繰り返して言いますと、「嵐年賀状」というのは、日本郵便の販売する商品の商品名なのです。

「嵐年賀状」は嵐のファンがターゲット

嵐の年賀状といっても、嵐から届く年賀状ではありません。嵐の写真が印刷された年賀状のことで、それを届けるのは自分です。

もっとも、「嵐年賀状」が欲しいと思う人は、間違いなく熱烈な嵐のファンでしょうから、その表に字を書いて誰かに送ってしまうなんてことはせず、きっとまっさらなままいつまでも取っておくでしょうね。

日本郵便の戦略

セット商品の中に台紙が1枚含まれているのはなぜでしょうか。それこそがこの商品の思惑の全てであり、証拠なのです。

台紙があるということは、そこに写真を貼れということです。つまり、売る側としても、最初から葉書としての役割を重視していない、というか完全に無視しているのです。

一応62円の年賀葉書の形式をとっていますが、あくまでこれは見せかけに過ぎません。裏面に付加価値を付けていますから、価格は極端な話いくらにしてもよく、熱烈なファンなら必ず飛びつくはずですので、まさに一石二鳥です。

「嵐年賀状」は1セットで税込み2100円です。年賀状が7枚入っていますから、1枚当たりの単価は300円となり、通常の年賀状と比べると約5倍もします。

しかし、これ程高価なものでも、昨年の反響をみれば、今年も恐らく早めに完売されてしまうでしょう。予約が殺到して手に入らないファンも多く出るかも知れません。

嵐と日本郵便

年賀状の販売数量が年々減少の傾向にある中、日本郵便は嵐を2015年に年賀状のコミュニケーションパートナーに起用してCMでも放映し、その人気にあやかろうとしました。

しかしそれでも年賀状はSNS等の普及で、減少傾向に歯止めをかけることができませんでした。それどころか、その後も加速度的に販売枚数を減らしています。そしてその対策として、とうとう嵐そのものを年賀状にしてしまうという考えに至ったのです。

なるほどこれなら、嵐のファンは見過ごすわけにはいかないでしょうし、年賀状を書きもしない近頃の若年層にも、少なからず関心を持ってもらうことができるかも知れませんね。

でもそれで減少の度合いが緩やかになることはあっても、歯止めが掛かるまでのことはないでしょう。世の中、嵐のファンは大勢いるかも知れませんが、嵐のファンだけではないことも事実ですから。

購入の時期と仕方に注意が必要

通常のお年玉付きの年賀状は11月1日から販売されますが、「嵐年賀状」は11月5日になって初めて購入申し込み受付が開始されます。

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通常年賀状は自分で郵便局などに行けばその場ですぐに購入できますが、「嵐年賀状」はどこに行っても買えません。申し込み後指定場所に配送されてくるのを待たなければなりません。配送されるのは11月26日以降です。

さらに通常のものはその場で現金と引き換えに入手できますが、「嵐年賀状」は料金先払いです。お金を先に払わないと買うことができません。

しかし利点もあります。通常の年賀状は1枚だけ買おうと1万枚買おうと単価は62円の固定で、割引など一切ありません。

それに対して「嵐年賀状」は、1セット入り2100円に対し、2セット入りを購入すれば3690円、3セット入りだと5280円と割安になります。価格はいずれも税込み、送料込みです。4セット以上はありません。

おわりに

嵐というグループは、メンバーが5人いて、今やそれぞれが自分ひとりだけでも活躍しています。要するに、個々が主役の集合体です。

ということは、嵐で売ろうと思えば、嵐・大野、嵐・櫻井、嵐・相葉、嵐・二宮、嵐・松本、そしてグループ・嵐の6通りが使えます。

だから「嵐年賀状」に限らず、大野年賀状、櫻井年賀状、相葉年賀状、二宮年賀状、松本年賀状と6種類作っておけば、嵐のファンはきっと特定の誰かひとりは必ず好きでしょうから、最低でも2種類は売れるのではないでしょうか。
つまり倍の売り上げになるわけです。

日本郵便に是非提言したいものです。

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