Golden Week(ゴールデンウィーク)。日本語に訳せば黄金週間。2019年のGWはまさにその名に相応しい「黄金」の大型連休となります。
例年のGWと同じくらいのつもりで、日々をいたずらに過ごしてはいけません。2019年、平成最後のGWは例年とは別格の、非常に特別なものなのです。
どれ程特別なのでしょうか。先ず2019年のGWは、公式な暦の上で、4月28日から5月6日まで全て赤色、つまり誰もが確実に9連休です。
さらに土曜日が休業日の多くの会社員にとっては、前日の4月27日から始まって、10連休というとんでもない事態になります。1か月30日スパンで考えれば、何とその3分の1が休みなのですから、良かれ悪しかれ、これはまさにとんでもない事態と言えます。
そしてもう一つ特別な理由として、連休最中に平成の時代が幕を閉じ、元号が改まって新しい御代が始まるということです。GW中に歴史の節目を迎えることなど、かつて一度もなかったことなのです。
目次
平成最後のGWは全ての人が9日連続祝休日
ひとつ敢えてここで強調しておきますが、2019年のGWを世間ではあたかも皆が皆10連休の如く伝えていますが、それは間違いだと断言しておきます。
確実に言えるのは、国家の定めるカレンダーの上で、すべての国民に9日連続の祝休日が与えられているということです。しかしこれだと非常に堅苦しい言い回しですので、簡単に言えば10連休ではなく9連休だと言うべきだということです。10連休はそういう人もいるという程度の話です。
今日では第三次産業も増えて、そこに従事する人は世間が休みの時にこそ働かなければいけないでしょうから、逆に9連休とて満足に取れない人だって大勢いるはずです。だから少々回りくどい言い方をするようですが、公式には誰もが9連休という言い方が一番無難で正しいのです。
とは言え、9連休でもこれ程特別なことはかつて一度たりともあったことがないということは、歴然とした事実です。
これこそ本当の黄金週間
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それでは実際に暦を見てみましょう。先ず4月27日。土曜日ですので人によっては休日でこの日からGWが始まるかも知れませんが、ここでは番外編としておきます。ではその翌日以降を見ていきましょう。
・4月28日(日)日曜日
・4月29日(月)昭和の日
・4月30日(火)国民の休日
・5月1日(水)天皇の即位の日である故の休日
・5月2日(木)国民の休日
・5月3日(金)憲法記念日
・5月4日(土)みどりの日
・5月5日(日)こどもの日
・5月6日(月)振替休日
4月28日は祝日ではなく、単なる日曜日。でも休日であることに変わりはありません。
4月30日と5月2日は、本来平日ではありますが、その前日及び翌日が「国民の祝日」である平日は、休日にすると「休日法」で定めるところの、国民の休日です。
5月6日も平日ですが、こちらは振替休日となり、同じく祝日法で、国民の祝日が日曜日にあたるときに、その後の最初の平日に振替日を該当すると定めています。
そしてよく見ると、明らかに例年と違う日があることに気が付きます。5月1日です。9連休を9連休たらしめている理由は、ここにあります。
黄金週間に真の黄金の日あり
5月1日はメーデーで休みなのではありません。確かに会社が休みでメーデーのイベントに参加する人がいるかも知れませんが、メーデー自体は別に祝日でも何でもありません。祝日というのは、法律でちゃんと定められているのです。
5月1日は、新天皇の「即位の日」であるための国民の休日です。実際そのように法律で定められています。「天皇の即位の日および即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」が平成31年12月14日に公布され、2019年5月1日を休日にすると定めているのです。
よって私的なものでない限り、どのカレンダーを見ても4月28日から5月6日までは赤字になっているはずです(ただし年末ギリギリに公布となったので、印刷業者が間に合わなかった恐れはあります)。それが誰しも9連続祝休日であるという所以です。
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今一度「天皇の即位の日および即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」が定めたことをよく見て下さい。単に5月1日とは書いていません。2019年5月1日と記載しています。
つまりこの休日は、毎年あるのではなく、2019年に限って存在するのです。この休日があってこそ、まるでドミノ倒しのように本来平日であるはずの日々が次々に裏返って休日となり、2019年に限って9連休となっているのです。だからこそ何度も繰り返しますが特別なのです。
メーデーではドミノ倒しは起こりません。なぜならばメーデーは平日だからです。今年もし5月1日が単なるメーデーだったら、せいぜい4連休止まりです。だけど毎年そんなものなのです。
しかも5月1日を境に、GW中に平成から新元号へと変わるのです。新しい時代が始まるのです。新しい歴史が刻まれ出すのです。こんな特別なGWは、過去に一度もありませんし、将来的にも恐らく、そう簡単には出現しないでしょう。
おわりに
ちなみに、「天皇の即位の日および即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」が定めた休日は、2019年5月1日の他にもう一日あります。新天皇の即位礼正殿の儀の行われる日である2019年10月22日です。
ただしこの日はゴールデンウィークとは当然ながら関わりを持ちません。曜日は火曜日で、周囲に国民の休日はありませんので、単独の休日となります。それでも前々日の10月20日(日)と合わせれば、最近はあまり使わない言葉のようではありますが、「飛び石連休」となります。
もう一つ、忘れがちですが決して忘れてはいけない日があります。今上天皇が退位される4月30日の「退位礼正殿の儀」の日です。この日もしっかり記憶に留めておきましょう。
ただしこの日は、たまたま今年は国民の休日になってはいますが、退位礼正殿の儀の日としては、休日には定められていません。
どっちみち休日だから同じことと言われればそれまででしょうが、ちょっとしたこだわりを持つ者としては、退位礼正殿の儀の日として休日にしていないのは、甚だ残念です。