御歳暮はいつから渡す?貰ったらとにかく礼状を書くことを忘れずに。

御歳暮の「歳暮」は、文字通り「さいぼ」と読んだり、「せいぼ」と読んだりします。どちらも本来は年の暮れ、年末、歳末といったところを意味します。

歳末になされる付け届けを歳暮、あるいはさらに丁寧な表現で御歳暮というのはそこから派生しています。

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目次

御歳暮はいつ渡す?

御歳暮を相手方に渡す時期ですが、年の暮れの、一年間お世話になった人への感謝の礼としての贈り物ですから、元々は12月下旬から仕事納めまで、具体的には20日から28日までが好ましいとされていました。

しかし昔は自分で直接先方に伺って手渡ししていたのでしょうが、慌ただしい現代社会でそのようなことをしている人はまずいないでしょう。品定め以外は全て業者に任せているでしょうから、業者の都合というものもあります。

食品以外は12月1日から12月20日が妥当

そこで、御歳暮の一般的な時期としては、12月1日から12月31日に届けば良いとされています。つまり12月中にということになります。

しかし慌ただしい現代社会において、昔のように暮れの押し迫った時期に届けられては、逆に迷惑に思われる場合もあります。

したがって食品以外の日持ちのするものはなるべく早めに、遅くとも20日までには届けるようにしましょう。

食品は12月20日過ぎが妥当

反対に食品は、正月料理に該当するものも多いので、20日過ぎから年末にかけて届くようにしてあげるのが、相手にとっても親切というものでしょう。

御歳暮の由来

御歳暮は「魂祭(たままつり)」に関係していると言われています。魂祭とは、先祖の霊を家に迎えて祭ることです。

この魂祭は盆と暮れに行われていた行事でした。その時先祖の霊に対してお供え物をしました。そのお供え物を、嫁いだ者や分家した者が、親元や本家に品物を持参したのです。

今でも「親の膳」とか「本家礼」などと呼ばれて、大晦日に魚を添えた膳を親元や本家に持っていく風習が残っている地方もあるらしいです。

いずれにせよ、それが拡大解釈されて、身内だけでなくお世話になった人たちに対して、一年間の感謝の印として、品物を贈るのが習慣になったわけです。

御歳暮は礼節

こうして御歳暮は、年末に日頃の感謝の意を表す贈り物として広く世に定着し、今日では会社の上司だとか、子供の先生にまで贈られたりします。

そこに下心があるかないかは別として、贈る以上は少しでも印象を良くしたり、強くしたいものです。

御歳暮を贈る側

そのちょっとしたコツとして、まず第一には、先に述べたように品物によって届ける時期を的確にするということです。品物の中身によっては、早すぎてもいけませんし、遅すぎても迷惑になる場合があります。スムーズな配送を常に意識しておきましょう。

ところで御歳暮は、特に食品において、毎年同じものを贈ると喜ばれるという場合が往々にしてあります。よってふたつ目のコツとしては、毎年同じ、例えば荒鮭とか数の子とかの正月食材を贈ることです。そうすれば相手方が自分の買い物リストから外して、毎年心待ちしてくれるわけです。

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いずれにせよ、このようなちょっとした気遣いが、相手方にとってどれだけ助かるかということを考えさえすればいいのです。

御歳暮を贈られる側

御歳暮は感謝の礼です。なので御歳暮を受け取る以上、礼には礼をもって応えなければなりません。貰って当たり前ではいけないのです。

そのためには、お歳暮が届いたら、すぐに礼状を出さなければいけません。遅くとも受け取ってから3日以内には出すようにするべきです。

御歳暮が贈られてくるのは、年賀状を送り始める時期と重なりますが、年賀状にお礼を書き添えるというのは大変失礼な行為です。必ず別に送る必要があります。

文面には、品物の感想や相手を気遣う言葉なども添えて、丁寧に感謝の気持ちを表して下さい。

おわりに

御歳暮は基本的に目下の者から目上の者に対しての行為ですので、自分が御歳暮を贈ったからといって相手方からも自分に御歳暮が贈られてくるなどという間違った期待をしてはいけません。

貰った側は、感謝の印として貰っているのですから、物品を贈り返すということは、貴方からものを貰う筋合いはないという意味にもなりかねず、かえって失礼に当たる場合もあります。よってしっかり礼状さえ書いて送れば、それで十分です。

ただし近頃では同僚や友人、知人など、同じ立場の相手からお歳暮が届くこともあるようですので、そうした場合は「こちらこそお世話になっています」という感謝の意で、御歳暮を贈った方が賢明です。

もちろんこの場合は、返品的意味合いではなく、お互いに御歳暮を贈り合うという形で理解して差し支えないでしょう。

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