12月ともなると世の中はクリスマスモードに突入。街中至る所でクリスマスソングが流れ始めます。心も体もウキウキして、思わず一緒に口ずさみたくなりますよね。
子供のころから知っている、童謡のような定番の曲から、内外の有名アーティストがカバーする曲、あるいは独自のヒット曲まで、多種多様あります。
どれを聴いても、ああ、今年ももうクリスマスが近いんだなあと、誰しも感慨深くなるのではないでしょうか。
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クリスマスキャロルとクリスマスソングは違うけど…
ところでクリスマスキャロルという言葉を耳にしたことがあるかと思います。クリスマスキャンドルではありませんよ。クリスマスキャロルです。
クリスマスキャロル
キャロル(carol)というのは宗教的なものを題材にした歌のことであり、元々教会とは関係のないものでしたが、現在では聖歌や讃美歌のことと思って間違いないでしょう。
今ではキャロルというだけでクリスマスキャロルのことを意味する場合が多いのですが、キャロルにはクリスマスつまり降誕祭のキャロルの他にも、復活祭のキャロル、すなわちイースターキャロルというものがあります。
クリスマスソング
一方でクリスマスソングとは、クリスマスシーズンの世俗的なものを題材とした歌で、神やキリストについて語る必要がありません。
ソング(song)とは一般的な歌のことで、キャロルと違いソングというだけでクリスマスの歌をイメージする人はまずいないと思います。要するにそれくらい神聖さとは無縁という訳です。
クリスマスキャロルとクリスマスソングの線引きは曖昧
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とは言え、クリスマスキャロルもクリスマスソングも英語なのですが、実は英語圏でもしばしば区別することなく使われることがあって、敢えて白黒はっきりつける必要はなさそうです。
ここ日本でもそれを象徴するかのような、混乱を招きかねない歌があります。稲垣潤一というミュージシャンが1992年10月に、27枚目のシングルアルバムを発表したのがそれです。「クリスマスキャロルの頃には」という題名のクリスマスソングです。
クリスマスキャロルの頃にはというクリスマスソング。うーん、一体どっちなんだと思わず突っ込みを入れたくなるようなタイトルですが、実はなかなかの名曲です。
余談ですが、稲垣潤一はこの曲の約2年前、1990年11月発表のシングルアルバムでも「メリークリスマスが言えない」という題名のクリスマスソングを歌っています。こちらも名曲で、その後どちらの曲もセルフカバーを何度もしています。
クリスマスソングの定番は?
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貴方は洋楽派でしょうか、それとも邦楽派でしょうか。元々降誕祭すなわちクリスマスは西洋起源の文化ですから、洋楽の方が適しているのかも知れません。
しかしクリスマスキャロルとクリスマスソングは厳密にいえば違うもので、クリスマスソングは単にこの時期の俗世間的な出来事を語るだけの歌だから、洋の東西は関係ないといえば確かに関係ありません。
世にクリスマスソングの定番と呼ばれる曲は幾つもありますが、結局は世俗的なものに過ぎませんから、洋楽だろうと邦楽だろうと、一番良いのは自分が何かしら惹かれた曲ということになりますね。
おわりに
ということで、私の定番のクリスマスソングはこれです。
DARYL HALL & JOHN OATES
Jingle Bell Rock (Daryl’s Version)
Jingle Bell Rock (John’s Version)もあります。